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曲目解説 (随時更新中)

01 白鳥 (サンサーンス)

1886年作曲。「動物の謝肉祭」14曲中に含まれておりチェロの独奏曲として特に親しまれている名曲。ピアノのパートは静かに揺らめく湖面を表現し、その上をすべるように泳いでゆく白鳥の姿がチェロによって描かれている。

02 シシリエンヌ(フォーレ)

1893年作曲。フルートとピアノで演奏されることが多いが、原曲はチェロとピアノのためにかかれている。

03 セレナード (フォーレ)

1908年作曲。 フォーレ中期の作品であるがチェロとピアノのために書かれた小品としては最後の曲になる。解決店が見いだせないまま展開する和声や規制の終わり方をあたかも拒否するかのようなチェロとピアノの絡み合う二つの旋律が特徴的である。パブロ・カザルスがポルトガル人のチェリスト、ギレルミナ・スジアと婚約したことを祝って送られたとされている。

04 エレジー (フォーレ)

1880年作曲。「哀歌」または「悲歌」と訳されることが多い。フォーレがチェロのために書いた最初の作品。かなり重々しく同国を思わせる第一主題といたわり慰めるような第二主題が交互に現れる。

05 美しき夕べ (ドビュッシー)

1880年の作。 原曲はポール・ブウルジェの詩による歌曲。夕暮れ時の麦畑を渡る風を感じながら川面を見ていた時、若く夕べが美しいうちに現世の魅惑を味わえ。なぜならこの水が海に流れ着くようにわれらは墓場に流れ着くのだからという哲学的な啓示を受ける内容となっている。

06 マンドリン(ドビュッシー)

1882年の作。原曲はヴェルレーヌの詩による歌曲。マンドリンを鳴らして甘い言葉を歌う男たちとそれに聞き入る女たちの色褪せた駆け引きが、淡い月の光やそよぐ風のもとに描かれている。

07 星の夜(ドビュッシー)

原曲はテオドール・ド・バンヴィルの詩による歌曲。1876、又は78年ごろの作。ドビュッシーの処女作とされ、パリ音楽院での提出物ともいわれている。星の輝く夜に過ぎ去りし恋に思いをはせる青年の心が描かれている。 ピアノパートが星々のきらびやかな静謐さを表現している。

08 ロマンス (フォーレ)

やさしさに満ちた抒情的作品。作曲年数不明のまま長い間チェロとオルガンのための曲として知られた後、1984年にチェロとピアノのための楽曲として編曲出版された。ジュネーブでの初演ではフォーレ自身がピアノを弾いている。主題の冒頭部分はシャイロックの夜想曲と歌曲「夕べ」の中に再登場する。本作品はやそうきょくとしては分類されないものの、のちの「フォーレ的瞑想」の原型のひとつといえる。

09 ハバネラ形式の小品

ハバネラとは「ハバナ風の」揺蕩うような特徴的なリズムを持つ、キューバ発祥の民族舞曲。1907年に作曲された時点ではヴォカリーズ(母音のみで歌う声楽曲)だった。

10 レントより遅く―ワルツ (ドビュッシー)

原曲は1910年作曲のピアノ曲。レント(遅く)より遅くという題名の通り、かなりゆったりしたワルツではあるが、テンポの緩急、揺れ動きが激しい。頽廃的で気取っていて気怠い、20世紀初頭のフランスの雰囲気が漂っている。

11 祈り (サンサーンス)

1919年にチェロとオルガンのための曲として作られる。

12 チェロとピアノのための小品 (ショーソン)

1897年 ショーソン42歳の作品。4分の5拍子で主題は始まり、静から動へとうねりの変化があること、万華鏡のように色彩が切り替わる、数多くの店長など「小品」の名に似つかわしくない規模の曲である。

13 亜麻色の髪の乙女 (ドビュッシー)

甘美で柔らかく始終穏やかで人の心をいやす作品。1910年作曲のピアノのための「前奏曲第一巻」8曲目に当たる。なお原曲はフランスの詩人ルコント・ド・リールによる同名の詩をもとに作曲された未発表の歌曲である。

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